喪主の挨拶は大切な役目
喪主になると色々とやらなければならないことがありますが、告別式の時などに挨拶をするのも喪主の大切な役目です。
喪主の挨拶はご参列者のお気持ちに故人に代わって応えるだけでなく、次の一家の中心となる方をお披露目する機会となり、ご参列者を安堵させる効果もあります。
桐生典礼では挨拶文をご用意しております
桐生典礼では、ご葬儀のご挨拶の原稿をご用意しております。
そのため「何を話していいのかわからない」という方でも安心してお話しいただけます。
喪主の挨拶を自分の言葉で話すには
- メモを用意して(パソコンでもOKです)話す内容を書き留めます。
- 内容はポイントを絞って3分以内にまとめましょう。
(主な内容を下記の「挨拶のポイント」で示しますが、必ずしも全部入れる必要はありません) - 「うまく話そう」と考えすぎるよりも、自分の言葉で話したほうが気持ちが伝わります。
- 話すときは原稿を見ながらでもよいので、ゆっくりと話すように意識しましょう。
忌み言葉
お葬式の時の挨拶で使ってはいけないとされている忌み言葉です。
最近では減る傾向にありますが、特にご年配の方は気にする方もいらっしゃいますので使わないほうが無難でしょう。
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忌み言葉の種類と例
- 不吉なことを連想させる言葉
- 浮かばれない・迷う・九や四など
- 重ね言葉(不幸が重ならないように)
- 重ね重ね・ますます・しばしば・まだまだなど
- 生死に関する直接的な言葉(参列者の心に暗い悲しみを残す)
- 死・死去・死亡・死ぬ・急死・生存・生きるなど
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忌み言葉の言い換え例
- 死ぬ
- 亡くなる
- 死去
- 逝去・他界・永眠
- 急死
- 突然のこと
- 生存中
- 生前は
- 重ね重ね
- 誠に・本当に
- 入退院を繰り返し
- 入退院の月日を過ごし
挨拶のポイント
「自分の言葉で話したい」という方もいらっしゃると思います。 そんな方のために、ご挨拶のポイントをご紹介します。
※進行状況などにより、多少の違いがございます。
通夜式の挨拶
僧侶の退場後、挨拶を行います。
通夜式の挨拶のポイント
- お礼の言葉
- 故人の話を少し入れる
- 食事の案内
挨拶の例文
本日はお忙しい中、〇〇の通夜にご参列いただき誠にありがとうございます。
このように皆様にお集まりいただきましたことを、故人も喜んでいることと思います。
故人は〇日〇時〇分、安らかに永眠いたしました。
故人の入院中はお心のこもったお見舞いや励ましのお言葉を賜りましたこと、遺族を代表して厚く御礼申し上げます。
なお、この後、ささやかではございますが、振る舞いの(お清めの)席を準備しておりますので、故人の思い出話などお聞かせいただければ幸いです。
本日は誠にありがとうございました。
通夜振る舞いの挨拶
通夜振る舞いの始まりの挨拶を行います。
挨拶の後に献杯のお願いをします。
開始時の挨拶のポイント
- 通夜式に集まっていただいたことへのお礼
- 食事の案内
- 献杯のお願い
挨拶の例文
本日はお忙しい中、亡き〇〇の通夜にお集まり頂きまして、誠にありがとうございます。
故人も、さぞかし喜んでくれているものと存じます。
故人はお酒を飲んで人とお話をするのが大好きでした。
ささやかではございますが、粗宴を用意しております。
どうぞ召し上がりながら、故人の思い出話などもたくさんお聞かせいただければと思います。
本日はありがとうございました。
では、【続柄】の〇〇より、献杯をお願いいたします。
終了時の挨拶のポイント
最近は自然解散となるケースも多く、終了の挨拶は必要ない場合もありますが、残っていらした方がいた場合にはご挨拶をします。
- 最後まで時間を取ってもらったことへのお礼
- お開きのお知らせ
- 告別式のご案内
挨拶の例文
本日はお忙しい中、亡き〇〇の通夜にお集まり頂きまして、誠にありがとうございました。
まだお話は尽きませんが、ご遠方の方もいらっしゃるのでこの辺で終了とさせていただきます。
皆様方にお越しいただいたこと、故人もきっと喜んでいることと思います。
明日の葬儀は〇〇時より、桐生典礼にて執り行いますので、ご都合がつきましたらご会葬いただければと思います。
本日は誠にありがとうございました。
告別式の挨拶
読経や弔辞・弔電の奉読、焼香などが済んだ後、挨拶を行います。
告別式の挨拶のポイント
- 自己紹介(故人との関係)
- 挨拶させていただくことへのことわり
- 弔問へのお礼(ご参列いただいた方への感謝の気持ちを伝える)
- 生前のお礼
- 故人のエピソード(生前の人柄がわかるような出来事を紹介)
- 今後の事(家族への力添えのお願い)
- 結びの言葉
挨拶の例文
長男の〇〇でございます。
遺族を代表いたしまして、皆さまにひとことご挨拶を申し上げます。
本日はお忙しいところ父〇〇のためにご会葬いただきまして、誠にありがとうございます。
このように大勢の方々にお見送りいただき故人もさぞかし喜んでいることと存じます。
父は仕事が好きで、人に会うのが好きで、元気なころはいつも精力的に活動しておりました。
私もそんな父の背中を追いかけてまいりましたが、ついに届くことはかないませんでした。
しかし、その志は私たちがしっかりと受け継いでいく所存でございます。
私たちは未熟者ではございますが、残された家族にも今後とも故人同様のお付き合いいただき、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
簡単ではございますが、これを持ちましてお礼に代えさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
精進落としの挨拶
参加者に対して、葬儀が無事に終えられたことへのお礼を伝えます。
開始時の挨拶のポイント
挨拶の後に献杯のお願いをします。
- 葬儀が無事終えられたことへのお礼
- 食事の案内
- 献杯のお願い
挨拶の例文
本日はお忙しい所、誠にありがとうございました。
お陰様で葬儀を無事済ませることが出来ました。
ささやかではございますが、精進落としの(お清めの)お膳をご用意いたしましたので、お時間の許す限り、ごゆっくりおくつろぎください。
本日はありがとうございました。
では、【続柄】の〇〇より、献杯をお願いいたします。
終了時の挨拶のポイント
法要の日時が決まっている場合は、挨拶を行う際に案内します。
- 最後まで時間を取ってもらったことへのお礼
- お開きのお知らせ
- これからのお願い
挨拶の例文
本日はお忙しい所、亡き〇〇のためにお時間を頂戴いたしまして誠にありがとうございました。
まだゆっくりしていただきたいところですが、お時間となりましたのでこの辺りでお開きとさせていただきたいと思います。
〇〇がいなくなって寂しくはなりますが、残された家族一同助け合っていきたいと思いますので、これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。